VOL 1489 2008.5.7
長かったゴールデンウィークもようやく終了・・・。終了前日の6日はなんとなく寂しい・・・。ゴールデンウィーク突入前、体調を崩し、三日間デイリーフレネをお休みして、本当に久しぶりのデイリー・・・。
● ゴールデンウィークに読んだ本
あれもやりたいこれもやりたいと思っても、身体はひとつ・・・。考えていたことの十分の一もできなかった。最近、How toものはほとんど読まない。直接授業作りに役立つかどうかは別にして、遠い未来を想定して本を購入する。3年前、『僕の見た「大日本帝国」』(西牟田靖 情報センター出版局 2005)に触発され、植民地ものをよ読む。いわゆるポストコロニアルは植民地主義以降をどう生きていくかを1945年を軸にして考えていくが、歴史の授業としては、大日本帝国の植民地主義そのものを考察しなければならない。
これに関しては、川村湊の著作が秀逸だ。
※『海を渡った日本語』(川村湊 青土社 1994)
※『作文の中の大日本帝国』(川村湊 岩波書店 2000)
植民地における日本語教育=言語帝国主義がどのように行われたのか・・・、幻の日本語共栄圏・・・。
※ 『中島敦 父から子への南洋だより』(川村湊編 集英社 2002年)
作家・中島が南洋庁で現地人向けの国語教科書作りをしていたときの子どもへの書簡集だが、これも参考になる。
そんな観点でゴールデンウィークに読んだ中でのお勧め!
国威発揚と統治のため満州・朝鮮・台湾で博覧会がどのように利用されたのか?あるいは日本国内では、植民地をどう展示したのか?驚くことに日本国内の博覧会では、現地人(ひとですよ!)を展示した。日本人は異民族・異文化をどのように見ていたのか?ダイレクトに歴史を教えるのではなく、文化政策の中の異民族支配の観点から歴史を再考していきたい。