VOL 1493 2008.5.13
● 土足禁止!?―ミーティングにて
「木幡さん、いいところに来ました!これについて、どう思いますか?」
ミーティング真っ最中・・・、ホワイトボードには『フレネ内土足禁止』
提案者のももちゃん、「木幡さん、どう思いますか?意見を聞かせてください」
「いや、ちょっと待って・・・」
「今、聞きたいんですよ」
「トイレに行きたいんだよ」(笑)
さて、トイレから戻り、おもむろに「ぼくは、反対だな」
「えっ!どうしてですか?」
「だって、ここ8年間、フレネ内は靴のままで入ってきたけれど、何の問題も無かったよ」
「そんなことありませんよ!ヨガ講座の前に掃除をしますけれど、汚れてますよ」
「それとこれは、別問題。ヨガの時は、バスタオルかマットを持って来ればいいんじゃない?汚れていたら、掃除をするのは当たり前。いちいち靴を脱ぐという複雑なシステムにする必要は無いと思うよ。むしろ、どうして土足禁止にするのかわからない?」
「土足禁止にして、『きれいになった』という実感を持ってもらうことは、大切ですよ」
「土足禁止にしなくても、汚れたらきれいにするのは当たり前」
「言ってもやらないじゃないですか!」
なんだか、堂々巡りになりそう・・・。
「実は、掃除当番を決めるのもぼくは、反対だったんだよ」
「えーっ!どうしてですか!?」
ぼくは、学校現場にいたときも掃除当番を決めない方針だった。汚ければ掃除をするのは当然のこと。義務的に掃除をするのではなく、率先して行動する身体になってほしかった。だから、ぼくは、毎日掃除をした。手伝ってくれる子もいた。それでいいと思う。「掃除しなくて得」って思う子もいたかもしれないが、それは責めない。いつか、手伝う時もあるだろうと希望的観測・・・。
そもそも学校は、あれもこれもやりすぎる。授業の他に生活指導・給食指導・清掃指導・クラブ指導、あれこれあれこれお節介・・・。
以上のようなことを話し、学校とフリースクールの違いを話した。土足にしてもしなくても、共有のスペースは、きれいにしていこう。お互い声かけよう。義務で掃除をするんじゃないんだよ。土足禁止ときれいなスペースは、実は別問題なんだよ。
「掃除当番も当番の人だけがやるんじゃなく、声かけ役・リーダーって考えればいいんだね」
「声かけて、みんなでやろう」
「ももちゃん、ぼくの言ったことわかってもらえた?」
「はい、考え方が違っていたってことですよね」
うん、ももちゃんは、やっぱり大人だな。ちゃんとダイアローグできて、ぼくもうれしかった。