VOL 1498 2008.5.26
「桃太郎ってどんな人?」
「正義感の強い人」
「元気な子」
「悪い鬼をやっつけた人」
桃太郎に関しては、定型的な理解が多い。
「誰か、桃太郎のお話をしてよ」
「昔々あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました」
そして桃が流れてきて男の子が生まれる。悪い鬼を征伐に行く。と、まあこんなところ・・・。
「ところで鬼ってどんな悪いことしたの?」
「桃太郎は、鬼が悪いことしたのを実際に見たの?」
すでにこの辺からあいまい・・・。
小さいときにしてもらった桃太郎のお話、OBじゅん君の聴いたお話では、「村の娘をさらっていった」ということだ。
「桃太郎って一方的に攻め込んでいくんだよね」
「話し合いも無しか」
テクストを完結したものとして読むのではなく、テクストの多様な意味や意味の不在を見出す言語活動が必要だ。いろいろな桃太郎を読んでみたが、1冊を除いては鬼を征伐してめでたしめでたし・・・。
さて、その1冊とは・・・。
(続く)