vol 1508 2008.7.8
● 教職員採用試験の思い出 その(1) 北海道編
大分県教師採用試験で収賄・贈賄の嵐!06年と07年の小学校教員採用試験では、合格者82人のうち少なくとも30人については、県教委ぐるみで点数を水増ししたそうだ。4割の合格者に不正があったということだが、悪質なのは合格者の平均得点が不自然に高くなることを回避するため、ボーダーライン上にいた10人近くの成績を減点したこと。ナンタルチア!サンタルチア!である。
ぼくも今から30年以上前、小学校教員採用試験を受けた。当時、首都圏の採用試験は別々の日時だったので、東京、埼玉、北海道の三つを受験した。受験の二ヶ月前から過去問を泥縄式で解き、結果は三発三中!1年生の時からくそまじめに受験勉強していた知り合いは、全部不合格・・・。
採用試験にまつわるお話あれこれ・・・。
【北海道編】
採用試験にピアノ実技があった。バイエル62番が指定曲。後は文部省唱歌五曲から審査委員がその場で一曲指定。バイエルは仕方なく練習。しかし、すでに当時結婚していたので週4日アルバイト・・・、唱歌の方は『ゆきやこんこ』しか練習できなかった。
札幌のおばの家に泊めてもらい、応接間においてあったピアノでバイエルを練習していたところ、「ひろしちゃん、最後のほう間違えているよ」おばは、元ピアノ教師だったのだ!九死に一生!
さて、当日のこと・・・、「それでは。次の曲j・・・」
「はい!ぼく、『ゆきやこんこ』すごく好きで得意なんです。ぜひ、それを弾かせて下さい。お願いします!お願いします!」必死のお願いが効いたのか・・・、「しょうがないなあ。じゃあ、それを弾いてみて」やったね!
かくして、ぼくは、北海道小学校教員採用試験に見事合格したのでありました。不正は、ありません。賄賂もありません。
(続く)