VOL 1520
対話による見極め―テクストを超えるために(2)
PARAT 1 教職員採用試験というテクストを見極める その(1) 北海道編
ぼくも今から30年以上前、小学校教員採用試験を受けた。当時、首都圏の採用試験は別々の日時だったので、東京、埼玉、北海道の三つを受験した。受験の二ヶ月前から過去問を泥縄式で解き、結果は三発三中!大学1年生の時からくそまじめに教員採用試験の受験勉強していた知り合いは、全部不合格・・・。
採用試験にピアノ実技があった。バイエル62番が指定曲。後は文部省唱歌五曲から審査委員がその場で一曲指定。バイエルは仕方なく練習。しかし、すでに当時結婚していたので週4日アルバイト・・・、唱歌の方は『ゆきやこんこ』しか練習できなかった。
札幌の小母の家に泊めてもらい、応接間においてあったピアノでバイエルを練習していたところ、「ひろしちゃん、最後のほう間違えているよ」
おばは、元ピアノ教師だったのだ!九死に一生!
さて、当日のこと・・・、「それでは。次の曲j・・・」
「はい!ぼく、『ゆきやこんこ』すごく好きで得意なんです。ぜひ、それを弾かせて下さい。お願いします!お願いします!」
必死のお願いが効いたのか・・・、「しょうがないなあ。じゃあ、それを弾いてみて」
やったね!
かくして、ぼくは、北海道小学校教員採用試験に見事合格したのでありました。不正は、ありません。賄賂もありません。こんな風に教職員採用試験(というテクスト)を読み解き、見極め、楽しまなきゃね!
(PART2に続く)