VOL 1524 2009.06.09
対話による見極め―テクストを超えるために(6)
エピローグ
一見、何の脈絡もない教員採用試験と桃太郎・・・。しかし、それを一つのテクストとして読むとどうなるだろう。新たな視点・多様な意味・意味の不在などを対話によって見出すことができる。テクストは、単にペーパーとしてだけでなく、私達の身の回りの様々な事象として存在している。
テクストを完結したものとして読むなかれ。例えば、教員採用試験を一つのゲームとしてとらえたり、桃太郎の行動に疑問を持ち、逆に鬼の立場で鬼征伐を考えたり・・・。面白いことがたくさん生まれてきそうだ。
今、教育現場があわただしい。教育・学校・授業というテクストを固定観念で読み取るなかれ!見極めるなかれ!
(終わり)
明日からは、『いろんな世情がありまして、人はそれぞれ惑います・・・』を連載します。