NO 1546 あれこれあれこれ注意書き 2009.10.16
子ども達と一緒に立川の昭和記念公園に行ってきた。『雲の海(ふわふわドーム)』という巨大トランポリンには幼稚園児から大人まで、楽しそうにボヨンボヨーンしている。
以前と変わった点・・・、「このドームは小学生以下専用」の立て札。そして、「ジャンプするな」「回転するな」「飛び込みするな」の但し書き・・・。日本という国は、あれこれあれこれ親切のつもりだろうが、うっとうしいことが多い。電車やバスに乗ると「毎度ご乗車・・・」から始まり、「空き巣狙いが発生している。安心は、鍵かけ声かけ、みんなの目」などど小うるさいこと・・・・。
妹尾河童の『河童が覗いたヨーロッパ』(新潮文庫)を思い出した。
ピサの斜塔は最上階以外、テラスに手すりがない。つるつるしていて危険極まりない。
「どうしててすりがないの?」絵葉書売りのおじさんに聞いてみた。
変なことを聞くやつだと思ったらしく、肩をすぼめ、「どうして?危ないと思う人はテラスに出ないだろう。出る人は、それを承知でやっているはずだがね」
妹尾河童は、「質問と返ってきた答えの間にあるズレに、日本人とヨーロッパの人たちの精神構造の本質的な違いをハッキリ見る思いがした」と述べている。
トランポリンで事故が起きたら、それはだれの責任になるのだろう。トランポリン自体に不備が無ければ、それは遊んでいた当事者の責任だ。とにかく事故が起きないようあれこれ指示し規制するお役所仕事には、うんざり・・・、を再認識した一日だった。