デイリーフレネ

NO 1551  教研にて・・・ 2009.11.09

神奈川県教職員組合の教育研究集会(第4分科会 算数・数学)に招かれ、いろいろとアドヴァイスしてきた。神奈川県とは、湘南や横浜の教職員組合も含め、四半世紀以上のお付き合いである。県教研で選出されたレポートは、日教組の全国研究集会に持っていき、全国的な研究の対象になる。しかし、昨今は投票で選出されるのではなく、持ち回りか他の分科会とのバランスで選出される。しかして、必ずしも秀逸なレポートが全国教研に行くわけではない。

 

ぼくも以前、埼玉と東京の教研で二度選出され、全国教研に行ったが、選出は完全に投票で行われた。それはそれはシビアな戦いで、評価に耐えることができないレポートは、徹底的に批判された。激論を戦わせる中で、教師としての資質も鍛えられていったように思う。

 

ところが今は、どうだろう?これは神奈川県だけではないが、検討に耐えうるだけのレポートがでてこないのだ。以前のレポートと今のレポートの違いは次の二点である。

 

① 個人レポートが極端に少なく、ほとんどが組織的な研究になっている。

組織的(学校単位)に研究を行うことは、けして悪くは無いが、低いレベルに流されやすい。教科書の内容をどう教えたのかというレベルがほとんどだ。一人の百歩よりみんなの一歩ということもありうるが、誰か突出して実践を引っ張っていかない限り、実践の進歩は無い。

 

② 教科内容の研究がなく、ほとんどが方法論、あるいは少人数教育・習熟度別教育などのハードの部分に偏っている

例えば、「一人ひとりの子どもを伸ばす・・・」、「自力解決を促す・・・」、「既習事項を足場にして・・・」などなど・・・。いろいろな意見がでてくればいいというわけではない。例えば、小学校3年生の掛け算(12×3)で累加(12+12+12)も含め、多様な考えがでてきた。それを討論しながら考えるといった授業である。小2の段階で適切な掛け算の指導が行われていれば、累加の考え は出てこない。そのことがわからないという事実が悲しい・・・。

 

団塊の世代が退職していく中で戦後民間教育のエッセンスを伝え切れていないという現実・・・。これは、ぼくの責任でもある。体積の模擬授業を行い、ダイアローグの意味、ブラックな教材の意味など伝えたが、どこまで伝わったのだろう。

 

学校の役割を再考し、、「一人ひとりの子どもを伸ばす・・・」、「自力解決を促す・・・」、「既習事項を足場にして・・・」などなど・・・の麗しい言葉以前の教科教育(「掛け算をどう教えたか」など)に戻る必要がある。「どの子もわかる、できる」が教育のあるいは学校の原点であるからだ。

 

そんなことを教研で感じました。

 

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