デイリーフレネ

NO 1557 明治という時代 2010.1.18

遅ればせながら新年明けましておめでとうございます。
新年早々A型インフルエンザにかかり、臥せっていました・・・。
熱が上がる前にタミフルを飲んだせいか、二日で正常に戻りました。


さて、JALのマイルが溜まり、使わなければ失効してしまうのでどこか暖かいところへ行こうと考え、沖縄から順にアタックしたところ松山までの路線に空席を発見・・・。
予約をしてはたと気づいた・・・。NHKドラマ『坂の上の雲』で今話題になっているので混んでいるかもしれない。行ってみるとこれが全然混んでいないんですね。坂の上博物館や子規記念館など、一通り見てきました。


『坂の上の雲』司馬遼太郎(文春文庫 全八巻)を読んでみるとよくわかるが、明治の初期は、ものすごく可能性がある時代だ。志(こころざし)さえあれば、何とかなる時代と言い換えても良いだろう。教員になるための師範学校、東大に入るための予備門、兵学校・・・、これらの試験が実にあいまいで誰でも入れた時代でもある。


そもそも各分野の専門家がいないのだから、その分野に最初に目をつけた者の早い者勝ち。
学校という概念や授業という概念すらない。何を教えるかも試行錯誤・・・。こういう時代が明治30年頃まで続いている。この時代に生きた者のてんやわんや・・・。


翻って現代を見てみるとどうだろう?教育界をのぞいてみると、残念ながらその専門性を必ずしも成就しているとは言いがたい。明治を懐古的に見るのではなく、その時代につながる今と対比的に見ることが重要だ。『坂の上の雲』司馬遼太郎(文春文庫 全八巻)を読了したとき、そんなことを感じた。


ドラマは、秋山好古・真之兄弟と正岡子規をメインに流れていくが、原作は、それらを取り巻く様々な人物の描写にも詳しい。好古・真之兄弟と正岡子規については、全体の四分の一も書かれていない。時間があれば全巻通読することをお勧めする。


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