NO 1563 『江ぐち』に並んで感じたこと 2010.02.02 (2)
1月31日(土)、中華ソバの名店、三鷹『江ぐち』が閉店になるというので、最後の中華ソバを食しに行った。午後は4時半からの開店だが、2時50分に店の前に行ってみると、すでに長蛇の列。ビルの地下1階に店があるのだが、すでに地上まで開店待ちの客が並んでいた。ぼくが並んだ後も、続々と客が並ぶ。店の人が人数を確認している。ぼくは、58番目。開店の4時半には、130名が並んだ。
これだけ行列ができると、通行人は(いったいなんの行列だろう?)と、必ず立ち止まる。その通行人に幾つかのパターンがあることに気がついた。
① 何の行列かいぶかしげに立ち止まるが、首をかしげながら立ち去る人。
② 行列の意味を勝手に解釈する人。カップルやファミリーに多い。
「ねえねえ、これ何の行列?」
「行列が地下にまで伸びているよね。地下にある居酒屋かな?」
まあ、こんな感じで立ち去る。
③ 何の行列か、確かめる人。
「すみません、これは、何の行列ですか?」
たまたま、地下に入る階段近くに並んでいたぼくに多数の質問が来た。
聞きたそうだなあと思ったら、その人に目を合わせると、たいていの人は質問してきた。
『江ぐち』が本日閉店だということを説明すると、三鷹在住の人は、納得。そうじゃない人は、「そんなにおいしいんですか?」
疑問が起きたときは、それを解決しようとするか、なあなあにしてしまうか・・・。並んでみて通行人ウォッチングをしてみて、よくわかった。あなたは、どのタイプ?ぼくは、もちろん③です。
子どもとの関係の中、授業でダイアローグしようとするなら、疑問に思ったり興味が湧いたことにすぐ反応しなければならない。行動の初期値を『すぐやる課』的にセットしておかねばならない。
さて、3時間20分並んでようやくカウンターに座れた。チャーシューをつまみにビールを飲み、『五目チャーシュー麺大盛り玉子半熟』を食して1750円也。今、有名店がラーメン1杯千円を取る時代。安い!懐かしの味を堪能した一日だった。
「三鷹に60年住んでいるけれど、江ぐちが閉店ですか・・・。それにしても日本人って殊勝ですねえ。こんなに並ぶなんて・・・。」
ぼくに質問してきた人で一番印象に残っている反応です・・・。