デイリーフレネ

NO 1577 理解されない子ども達 2011.4.19

我が子・まりも(じき6才)が「お勉強する!」と言って小1の算数プリントに取り組んでいる。

次のような問題だ。

 

※ ひらがなのかずだけタイルにいろをぬりましょう。

 

まりもは、次のように色を塗っていた。

 

さん→■■□□□

に→■□□□□

ご→■□□□□

いち→■■□□□

れい→■■□□□

し→■□□□□

 

向かいに座っていたりゅう君が言う。「まりもちゃん、全部間違えているよ」

「えっ、全部あってるじゃん!」

???????

 

なあるほど!大人は、さん→3→■■■とイメージする。

しかし、問題文『ひらがなのかずだけタイルにいろをぬりましょう』を忠実に読み取れば、『さん』のひらがなの数は『さ&ん』で『ふたつ』となる。そう考えれば、すべて正解だ。

 

学校の授業の中でこのような場面、「どうしてわからないの?」で済まされることが多いだろう。

ぼくが小1の時、「東京の反対は?」という質問に「きょうと」と答え、「違う」のひとことで済まされてしまったことがある。確か、反対語?の授業だったように思う。『とー&きょう→きょう&と』とイメージしたのだが・・・。今考えると、東京の反対って一体何なの?

 

中3の国語の授業では「木幡、この問題の答えは、次の三つのうちのどれだ?」と指され、「わかりません」と答えた。「わからないとは何ごとだ!三つのうちのどれかだろう!」と国語教師。

ぼくの考えは、その三つの答えの中に無かったことを教師は、理解してくれなかったのだ。

 

子どもは、いつも理解されない・・・。『大人は、誰もわかってくれない』

 

確か、そんなタイトルのフランス映画があったはずだ。

 

 

 

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