NO 1582 春樹のアドヴァイス 2011.07.04
1年ぶりに春樹がやってきた。インターナショナルスクールに通っている彼は、夏休みの時期だけ、フレネの活動に参加する。
彼にとって今年度初日の今日、事件が起きた。
りんごを使って授業しようとしていた時、「マンガ読むのやめろよ。読むんなら、別のところで読めよ」、JがSに注意した途端、いきなりSがマンガ本をJに投げつけた。
「なにすんだよー!やんのか!このやろー!」
ぼくに押さえられたS、今度は椅子を振り上げて殴りかかる。椅子も押さえ込まれ、SとJはもみ合い、結果、Sの眼鏡が破損・・・。いきり立つSにJ、「お静かに!お静かに!」と挑発・・・。
春樹達年長者にJを外に連れ出してもらい、ぼくは、Sに事情を聞くが「むかつくんだよ!」の繰り返し。以前は、これで収まらず、保護者が迎えに行っていたとのことだ。背中をさすり、冷たいお茶を飲ませ、駅まで送っていった。
帰って来た春樹にJの様子を聞く。
「いろいろ話したら、だいぶ落ち着きましたよ」
彼は、Jにこんなことを話したそうだ。
① 挑発行為は、必要なかった。
② 自分の感情をコントロールできるように練習しよう。
③ 自分の理解していないところ(無意識に)でSを傷つけていたかもしれない。
うーん、ぼくは感心した。②と③はJにも当てはまることだ。
春樹は15歳・・・。ボーイスカウト歴4年間の中で、他者との関わりのあり方を学んだそうだ。
その後、無事、授業は行われた。Jも春樹の言葉に救われたと思う。