NO1629 無頼派が好きだ 2012.06.21
太宰治、坂口安吾、織田作之助、・・・寺山修二、中上建次、伊集院静、・・・音楽では高田渡、泉谷しげる、友川かずき・・・。昔から無頼派が好きだ。レールを踏み外しているところがいい。レールを踏み外さねばならないものをしょっているのもいい。
海外では、アメリカのチャールズ・ブコウスキー、そしてフランスのアントワーヌ・ブロンダンが双璧・・・。
● 「冬の猿」 アントワーヌ・ブロンダン(文遊社1 9 9 5 円)
久々にDVDを見て原作を読み直し、またまた感動した。サルトルをも殴ったと言うフランスの無頼派作家の作品。人に対するやさしさがにじみ出ている。年取った男とはぐれた男の友情物語。
タイトルは「人里に迷い込んだ猿を列車に乗せて、冬の森に帰す」という中国の故事から取っている。この作品のモチーフ「帰るべき森」は、ぼく達にあるのだろうか...、そんなことを考えた。
映画は日本未公開。モノクロで在りし日のジャン・ギャバンと若かりしジャン・ポール・ベルモンドがいい味を出しています。映画も原作も必見!