デイリーフレネ

NO 1537 鉄則 2009.09.26

個人レッスンに通っている子の私立中学校が新型インフルエンザ発生で学校閉鎖になった。何十人もの集団発生と思いきや、たった一人の感染・・・。シルバーウィークの前日ということもあったろうが、電光石火の決断に恐れ入った。ほとんどが電車通学の私立校の場合、対応の迅速さが求められるが、その典型といっていいだろう。


一方、首都圏のある公立中学校・・・、ある学年に数名の新型インフルエンザが発生・・・。しかし、学校行事が差し迫っていることもあり、学級閉鎖・学年閉鎖を躊躇した。結果、兄弟関係もあり、感染者がみるみる増え、なんと60名を突破!学校閉鎖を決断したが、時すでに遅し・・・。学校長の判断の甘さが問われるところだろう。ぼくも、かつて校長だったことがあるが、クラスに数名、インフルエンザが発生した場合は、即、学級閉鎖を命じた。これは、校長としての鉄則だろう。昨今の公立学校は、授業時数の確保で、このような決断ができないと聞く。


さらに驚いたことに、この学校のある学年の担任のほとんどが、朝の出欠を生徒の日直に任せていたという。朝の出欠は、生徒の健康状態を見る上でも、担任がとるのが鉄則だ。こういう認識がかけている教員が、年々増えてきている。


もう一つ、鉄則を・・・。教師のサンダル履きはダメ!校内で何か発生した場合、教員は、生徒に指示を与えたり、誘導しなければいけない事態を想定しておく必要がある。有事のサンダル履きでは、有効な行動は取れない。きちんとかかとのある靴を履くべきだ。


これら鉄則を今から35年以上前、教員になった時、先輩教員から教わった。
今は、そうういう教員もいなくなった・・・。

日々の状況や教育エッセイをJF代表・木幡が執筆。
メールマガジンでもお届けしています。
登録はこちらから

インデックス

NO 1537 鉄則 2009.09.26


週別アーカイブ

バックナンバー

バックナンバー 2004 2003 2002 2001 2000 1999