デイリーフレネ

NO 1568 2010.06.22 さあ、今日は、何を読もうか・・・。

久しぶり、本当に久しぶりにブログを更新・・・。現在、一人でジャパンフレネを運営しているので、終われるような生活の毎日です。授業、お料理、お散歩、経営的雑務・・・。合間をぬって読書・・・。


今、読んでいる本は、下記の三冊。


● 『グラーグ57 上・下』 トム・ロブ・スミス(新潮文庫)
前作『チャイルド44』を読んで、この本は、今年の『このミステリーがすごい』の第1位を飾るだろうと予想したとおり2009年『このミス』の海外部門NO1になったイギリス新進作家の作品。44も57も旧ソ連時代の警察小説。スターリン体制下で「ソ連には連続殺人事件はない」と言われていたが、連続殺人事件を確信した警察官の物語。そして、その後。前作が圧倒的な迫力だったので57はやや小粒かな。


● 『戦うレヴィ=ストロース』 渡辺公三(平凡社新書)
昨年100歳で亡くなった文化人類学者の伝記的入門書。フランスの構造主義の原点と言われるストロース・・・。「私達にとって正しいと言われる見識は、時代や歴史、そして国家や家族によって刷り込まれたものだ」という見解は、今となっては常識だが、西洋的絶対主義をそしてサルトルまでも論破したストロースの『悲しき熱帯』(中公クラシックス)を再読したくなった。


● 『銃・病原菌・鉄』 ジャレド・ダイアモンド(草思社)
朝日新聞「ゼロ年代の50冊」の第1位に選ばれた。人類社会の歴史は、なぜそれぞれの経路をたどり大陸ごとに違うのかを説明してくれる。例えば、スペインのピサロがインカ帝国を滅ぼしたのではなく、インカ帝国の皇帝アタワルパがスペインを攻撃し滅ぼさなかったのか・・・?これは、授業になる本です。キーワードは、本のタイトルそのものです。


最近、めったに本屋に行かなくなった。新聞の書評や広告を見てネットで購入。購入した本からシンキングマップ的に想像を働かせ、同じ著者の作品や作品の系統といった具合に本の購入を広げていく。本日、届いた本は、下記の通り。


『火の賜物 』リチャ-ド・ランガム
『後悔と真実の色』 貫井徳郎
『マイナス・ゼロ 』広瀬正
『子どもと読みたい!新しい絵本1000 2001-2009年版 』「この本読んで!」編集部
『高校生のための東大授業ライブ 純情編』 東京大学
『高校生のための東大授業ライブ 熱血編 』東京大学
『わたぶんぶん 』与那原恵
『 哲学』 アンドレ・コント・スポンヴィル
『人生が変わる哲学の教室 』小川仁志


この中から早速『わたぶんぶん』を読んでみる。
紀伊国屋書店の紹介文を転載。
           ↓
沖縄料理の手づくりの味わいをあらわす言葉に、「てぃあんだぁ」つまり「手」のあぶらというのがある。
お母さんの手のあぶらが料理をおいしくする、という意味だ。
おばちゃんのてぃあんだぁも上等さあ。
そういえば、もうひとつ沖縄言葉に「あんだぁぐち」というのもある。
あぶらの「口」、意味はお世辞がうまい、である。
おばちゃんの口にあんだぁはまったくついていない。
ちょっとはつけたらといってみたいけれど、きっとぶたれる。


いろいろな沖縄料理のエッセイ。7月14日(水)から子ども達を連れて沖縄に行くので、毎日、子ども達に読み聞かせることにした。この作家に関連し、、下記の本も注文。


『まれびとたちの沖縄』 与那原恵
『美麗島まで 』与那原恵


さらに関連させて、下記を購入。


『たった独りの引き揚げ隊 』石村博子


このように蔵書は、膨大に膨れ上がっていく。しかし、本は出会いが大切。購入を躊躇、ためらうと、その本とは一生出会うことは、なくなる。だから、思いついたら買うのが一番。
さあ、今日は、何を読もうか・・・。

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