デイリーフレネ

NO1621 村田さんとぼくのこと(25) 2012.04.04

【1982年から1985年】 その6 『フレネ教育者国際集会』 1984 ルーバン(4)

● 日本におけるフレネ教育

フレネ教育者国際集会(RIDEF)は現代学校運動国際連盟(FIMEM)の具体的な運動の流れの中で隔年行なわれる集会である。日本は、1982年のトリノ(イタリア)大会が初参加。1984年のルーバン(ベルギー)から複数参加。1996年クラコフ(ポーランド)で正式に現代学校運動JAPANとしてFIMEMに参加し、1998年の第22回RIDEFを当時ぼくが校長をしていた自由の森学園で開催した(参加国30か国)

 

日本でフレネ教育に関わっているのは、積極的にRIDEFに関わる村田さんが中心の『現代学校運動JAPAN』の他にもうひとつ『フレネ教育研究会』があるが、村田さんはこれを「博物館見学だよ」と厳しい言い方をしていた。バンスのフレネ学校は、経営的に苦しくなりニース大学の付属校として研究主体になってきていた。いわゆるとっくの中で庇護されている過去の遺物を見に行ってもあまり意味がないということだろう。だから、博物館見学というわけだ。事実、RIDEFには元祖フレネ学校の教員はやってこない。もちろん、ぼくらはフレネ教育を研究としてみるのではなく、反学校という流れの中の運動として捕らえている。ジャパンフレネの素地は、ここにある。

 

イタリアのリッツィー、スペインのゴンザレス、チュニジアのエディア・サイドなど世界各国の教師と知り合い、ぼくらはパリに戻ってきた。

                                                        (続く)

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