ジャパンフレネ Q&A
Q 不登校児童・生徒の対応について具体的に教えてください。
まず、安心していられる場所かどうかが問題です。
ジャパンフレネは強制のない場所です。何をどのようにするか、他者の迷惑にならない限りはたいてい保証されます。まず、ゆっくりと自己を見つめ、生活のリズムを作るところからスタートしましょう。
心のなかで考えている事(あれもやりたい、これもやりたい)が身体を通して実現できるようになるには、相当時間がかかります。自分のリズムでゆっくり、じっくり取り組める身体を作っていきましょう。
時間の経過が何かを解決するとは考えません。ただ時間が経過して変わるのではなく、そっとしておく・いつもそばにいるということも含め、さまざまな情報・刺激・動機付けの結果、それぞれのなかに変化が起きるのではないでしょうか。
Q 発達障害の子どもも受け入れていますか?
アスペルガー症候群、ADHD(注意欠陥多動性障害)、LD(学習障害)、高機能自閉症など発達障害のお子さんも分け隔てなくお引き受けします。ジャパンフレネは、同年齢の均一集団を目指しません。多種多様な子ども達のコミュニケーションの中で一人一人の子どもが育って行きます。学習は、基本的にマンツーマンで行われます。
学校に行きながら毎週火曜日か土曜日の算数・数学専科教室で学ぶことも可能です。
Q いつ来て、いつ帰ってもいいのですか?
そうです。ジャパンフレネは月曜~金曜までの午前10時~午後5時までオープンしています。いつ来ていつ帰るか、何をするか…すべて自分で決められます。
Q ジャパンフレネでは少人数クラスでの学びを重要視していますが、具体的にはどのくらいの人数でどのような学習が行われるのですか?
学校化することを拒否するスペースですので、どんなに多くても20人が限界です。
ジャパンフレネはいつ来ていつ帰ってもいいスペースですから、ミーティング以外、なかなか全員が集まる機会がありません。20人の定員で普通は多くて10人前後の集団でしょう。
スタッフの授業が毎日あります。「なぜ?どうして?」と考えるための動機付けの授業と基礎・基本(日本語と基礎数学)の授業、もの作りやお料理・お散歩などの体験学習が中心です。その授業を受けるかどうかも自分で決め、それぞれのニーズにも対応できます。
自分の興味・関心に応じ、自由にスケジュールを作ってみましょう。
Q 1週間のすごし方はどのようになるのでしょう?
これもジャパンフレネのメンバーで決めていきます。お料理・お散歩(遠足や見学)・スペシャル授業・各種行事なども毎週1回のミーティングで決めていきます。
Q 何をやっても自由なんでしょうか?
いいえ、そうではありません。なんでもありの自由はお互いを不自由にします。ミーティングの中で自分たちの「憲法」を決め、決まった事は守らなければお互いが困ります。そのためには「憲法委員会」のような自治組織も必要になるでしょう。
Q 『自己契約』の意味をもう少しわかりやすく教えてください。
学びは強制で行われる一方的伝達ではありません。何をどのように学ぶかは一人一人の権利です。そういった意味で何を学ぶか自分で契約していく、これが学びの基本です。
ジャパンフレネでの最低限の契約は、スケジュール表の作成とその日の出来事・感想などを書くことです。