VOL1487 2008.04.18
● 夢を実現するということ―シュリーマンとアラマタ大辞典に学ぶ
「子どもには無限の可能性」があるというが、」これは<限定付き無限>。人は、死という限定つきの中で生きている。
夢を具体的な可能性として実現にしていくための木幡的三か条!
(1) 幼少期に感動や驚きを持つ
今の学校は、夢や感動、そして驚きがあるだろうか?
(2) 夢を可能性につなげるための副次的な努力
急がば回れのごとく、夢実現のための資金力
(3) 行動の持続
これを絵に描いたように実践したのが、ドイツのハインリッヒ・シュリーマン(1822~1890)。子どもの頃ころ読んだホメロスの詩に出てくる古代都市トロイの実在を信じ、いつかそれを発掘しようと誓う。彼は語学を学び、八ヶ国語を駆使する。貿易で得た資金を元に、後年、見事に発掘!これに関しては『シュリーマン自伝』(新潮文庫)に詳しい。
先日購入した『アラマタ大辞典』にも<シュリーマン>の項目があった。
この本の巻頭には、豊かに学び夢を実現していくための四か条が書かれている。
(1) 事実(骨)と別の見方、フィクション(面白味や個性)の使い分け
ヘビは事実、龍はフィクション。この両方を探求したくなるのが好奇心。
(2) 教科書は物事を手早く知ることができるが実感はもてない。
百聞は一見にしかず!
(3) 学校で学ぶのは知識・情報。
これを知の冒険に出来るかどうかは好奇心と行動力にかかっている。
(4) 好奇心の源は、驚きと感動
今から37年前、故遠山啓をはじめ多くの教育実践家と出会い、教育の道を志したぼくだけれど、夢は実現したかどうか・・・?行く先は、いまだ未知・・・。