NO 1648 本屋をぶらぶら・・・、おっ! 2013.04.18
本屋は疲れる。大型書店に行く時は、フロアを限定する。文庫や新書、哲学や歴史、児童書、・・・。フロアを決めて1ジャンルがいい。でないと、情報が多すぎ、何を買っていいやら・・・。以前は、小説もよく買ったが、最近はエンターティメントやミステリー以外は、読まなくなった。新聞の書評を読み、ネットで購入することが多くなった。授業になるかどうかの観点で買うことが、多いなあ・・・。
本は出会いだから、買おうかどうか迷った時は、即、買い!買わなきゃ、永久に出会わなくなる。いつでもデータが出るように、目次、後書き、前書きは読んでおこう!
教育書のハウトウものは、全く読まない。「~の原則」、「~の鉄則」、「~の方法」・・・。そんなものあると思って買う人が理解できない。方法以前の教材観や授業観が問われる。師匠を追っかけてもダメです。師匠の見ている先を見なきゃね!
大型店より地元の小さな本屋が好き。通っていれば、どこに何があるか、すぐわかる。新刊が並ぶと、それがすぐ目に付く。昨日も高尾駅に併設されている本屋をのぞいていると・・・、おっ!
ヨーゼフ・ロートの『聖なる酔っぱらいの伝説』(訳 池内紀)を発見!20年以上前に映画を観て、すぐに本屋に走った(購入したが、度重なる引越しで、どこかにいっちまった・・・)。当時は、単行本しかなかったはず。映画では、ポーランドあたりの炭鉱町からパリに出稼ぎに来ていたが、ホームレスになってしまった男の物語として演出されていた。原作は、ナチス台頭の時代に生きたユダヤ系のロートの哀愁が溢れている。わらしべ長者的幸運にめぐまれた男=酔っぱらいのとりとめのなさと幸福感がいじらしいよ・・・。同じ酔っぱらいを描いたアントワーヌ・ブロンダンの『冬の猿』を読むのもいいよね。
本屋をぶらぶらしていると、こんな嬉しいこともあるよね!『聖なる酔っぱらいの伝説』、もちろん買いました!