NO 1540 ここまで来た・・・経済格差 2009.09.30
昨日の朝日新聞夕刊の社会面『病院行けぬ生徒』と題し、親の経済格差が健康まで及んでいることを伝えている。体育の授業でひねった足首が腫れ上がり、湿布で手当てをした。靱帯が切れている可能性もあるので通院をすすめた。ところが次の日もまた次の日も「湿布はって」とやってくる。生徒は母子家庭。「家には湿布なんてないし、買ってもらえない。病院にいかなくてもそのうち治る」・・・。
学校の定期健診で異常が見つかっても再検査の費用がない。そもそも保険に入っていないので、通院できない・・・。経済的に苦しんでいる経済格差→教育格差→健康格差にいたる構造・・・、何とかならないのかと暗鬱になったのは、ぼく一人ではあるまい。
この種の問題を自己責任論「あんたの努力の問題」にすりかえる自由主義が一番怖い。誰だって、こうなりたくてなったのではない様々な理由や問題がある。自殺者の数もこの半年で2万人を超え、史上最大だった2007年の3万人台を超えるのも時間の問題だという。
暗いニュースにため息が出る一日だった。
(と、締めくくるのではなく、問題解決の具体的方策を考えねばならないのだが・・・)