No 1572 流れ流れてばっくれて、いろんな価値観知りました(4) 2010.9.29
PARAT 3 おじいさんの楽しみ=君達の楽しみ
流れ流れてばっくれて・・・、一貫して教育に関わる仕事をしてきたけれど、どこにもユートピアは無く、作っては壊し作っては壊し・・・、と生きてきた。
明星学園も6年間でばっくれ、新しい中・高等学校を何人かで作った。しかし、そこもユートピアではなかった。『私の自由=あなたの自由』とはならないことを理解できない教員、生徒、保護者がそれぞれの思い描く自由を主張し始める。『自由という名のドグマ』、『カオス』、『何でもあり=強者の論理』。この場合の『強者の論理』とは、金と暴力である。
三代目校長を辞し、フリースクールを開設したのが1999年。おいおいおいおい、2010年、もう還暦を過ぎたのにまだ行き当たりばったりの生き方かい?
いやいやいやいや・・・、そうでもない面白い生き方がありそうだ。
先日、子供同士のトラブルがあった。5年生のA君がパソコンをいじっていたら、2年生のB君がいきなりスイッチオフ。その行為を注意したら、逆切れしてゴミ箱を投げる、ペットボトルを投げる。耐えていたA君の堪忍袋の尾が切れて、逆襲。5年生と2年生の力の差は瞭然。
ジャパンフレネの鉄則
① 「お互い気をつけよう」という解決法は取らない。常に具体的な方法を模索する。
② ケンカ両成敗は取らない。原因をきちんと極め、次回への教訓とする。
ここで問題にしたいのは、二人が発達障害を持っている子どもだということだ。
パソコンのスイッチオフも故意にではなく、操作したかったのかもしれないし、気を引きたかったからかも知れない。本人の身体がそう動いてしまうのが発達障害の特徴であり、そのことを一方的に責めては彼らの立場がなくなってしまう。
原因を作ったのはA君。では、その行為にどう対応していくのか?
「やめろよ!なにすんだ!てめえ!」ではなく、パソコンに触りたい気持ちをどう汲み取ってどう発声するか・・・。このことだけをB君に伝えた。
「こういう時、学校の先生はどうしてた」
「俺だけ悪者になって、どっかに一人だけ連れて行かれた」
手が出るのには、原因がある。今回も含めB君は耐えられる身体になりつつある。
A君もそうだ学校から帰ってくると肩や首の周りが真っ赤になっていた。担任あるいは支援教員に押さえつけられて机に座らされていた・・・ということが考えられる。保護者はB君の居場所を探したが、つてで訪ねたフリースクールも断られたという。
彼らもぼくも同じだ・・・。共にユートピアを探しているのだ。そんな彼らと面白いことをしていくのが今のぼくの仕事。
ブログに写っている自分の映像をみたAちゃん、「あ!Aちゃんだ」
「これは?」「きょうちゃん!」
最後にぼくの映像を示して聞いてみた。
「これは、だーれだ?」「おじいさん」
笑ったなあ!
A君は植物栽培に夢中、B君は今、Nゲージの鉄道模型の本を読み漁る。そんな彼らとの日常を楽しむ・・・。じいさんと孫か・・・。
価値観の押し付け―その3 ブエノチキン
沖縄は海外への移住者が多い。アルゼンチンの首都ブェノスアイレスで洗濯屋をやっていた伊佐さん。隣のローストチキンの店から味付けを教わり、帰国後、普天間宮のはす向かい店を構えたのが『ブエノチキン』。
県産の地鶏の腹に秘伝のスパイスを仕込み、グリルに入れてぐるぐる回し、ローストする。これがうまいのなんの!ジャパンフレネは、毎年、『飛ぶ教室』の帰りに息子さんが経営する支店の高原店に寄ります(ここは真空パックで宅配も可)。
一羽分1500円(半羽750円も可)。ローストチキンだけの店なので飲み物や主食系は持ち込み可というのも嬉しい。
『ブエノチキン』高原店
沖縄市高原1-11-5 ☎ 098-932-5141
―続く―