NO 1578 義援金あれこれ 2011.5.23
東日本大震災にあわれた方たちに対し、私達ができることの一つに義援金を送ることがある。街中を歩くと諸団体が義援金を呼びかけている。しかし、その全てに応えることは不可能だ。ぼくは、『あしなが基金』を通し、募金させていただいた。
以前、新幹線公害に対し新幹線に乗らないことを実践していた時期があったが、仕事が忙しくなり挫折してしまった。今は、別の手段で筋を通させていただいている。『NHK受信料拒否の思想』もこれに類するだろう。
しかし、善意が権力になると恐ろしいことになる。先日、高校の同期会のお知らせが来た。曰く、「同期会として義援金を送りたい」。
会費:1万円+義援金千円(一口)
「余った会費を義援金に送りたいのならまだわかるが、これは義援金の強制になり、いかがなものか?」と幹事に連絡したが、一考だにされなかった。以前なら同期会に参加し、幹事を怒鳴りつけていただろうが、「今回は考えるところあり、欠席いたします」としたため、欠席することにした。
今から60数年前、大政翼賛会という団体に翻弄された過去をゆめゆめ忘れてはいけない。何が正しいかをきちんと吟味し、自己のアイデンティティーを守ることの重要性をつくづく感じた。