デイリーフレネ

NO 1663 道を問うても答えなく 徳はどこにあるのやら(2)

道を問うても答えなく 徳はどこにあるのやら(2)


              ―これが?これも?これは?これで?


Part 2 本のトリセツ・・・ これも『道徳』

 

ペーパー以外の本の時代の到来・・・と言われても、ぴんと来ない。端末に配信さ

れ、持ち運びも便利と言われても、やはり、ぴんと来ない。要するに、本をどういう風に利用するかの観点が違うのだから・・・。本を大切にしなさいと言われても、ぴんと来ない。だから、書店で「本にカバーをおかけしましょうか」と言われてもぴんと来ない。大切にするという観点がこれまた違うのだから・・・。

 

必要な本ほどぼろぼろになる。書き込みが多くなり、古本屋には出せない。特に授業を創ろうと力(りき)入れて読む本は、相当ひどい状態になる。まず、思いついたことを表表紙や裏表紙に書き込む。途中のページにも書き込む。アンダーラインは引かない。重要な部分の文頭にチェックを入れる。二回目読む時には、チェックを入れたところだけ読み、重要だと思ったところには、さらにチェックを入れる。三回目はダブルチェックの入っているところだけ・・・というふうに5から6回は、読む。最後にチックが多い部分をペーパー(京大型カード)に書き写すと万全。

 

次は、カードを動かし並べ、シンキングマップ的に関連性を構造化する。最近は、付箋をあれこれ操作する方法があるようだが、カードによる構造化は、30年以上前から実践している。文献が多くなり、本が重たいと感じた時は、必要な部分だけページを破る。コピーするとなくしてもいい感覚になるので、やぶいて糊付けしたほうがいい。京大型カードの他に、RHODIAの大小メモパッドやMoleskineの方眼ノートも便利だ。これも破いて並べ替えができる。

 

 

以上、ぼくの場合、本はペーパーであることが必要最低条件になる。デジタル朝日も購読しているが、ペーパーの朝日新聞も読む。そして、切抜きするのが性にあっている。端末に送られてくる本は、直接書き込めない、チェックできない、破れない・・・。こういう、本の読み方・扱い方をしているので、図書館から本を借りて読むということが不可能になるんですね。本をどうしても手元においておく気は、あまり無いんですが・・・。

 

以上が、ぼくの『本のトリセツ』です・・・、ちゃんちゃん!

 

  トリセツ(取り説) 取り扱い説明書 

※ わが子(小3)も本が大好き。しかし、本の表紙は全てはずし、捨ててしまう。

いわく、「表紙がついていると、読みにくい。邪魔だよ」だそうだ・・・。

 

Part 3  茶髪&ピアス ―これは『道徳』?

 

先週の金曜日、主宰する授業作り研究会に参加した時のこと・・・。

「『髪を染めたりピアスしている小学生を何とか注意してくれ』と校長先生に言われたんだけれど何と返事すればいいんでしょうね?」

 

この手の問題は、ぼくにとってどうでもいいことの一つ。髪を染めようがピアスをしようが、それは個人的なファッションや嗜好の問題だと思う。学校にふさわしくない、体は心をあらわすなんて言う人もいるが、本当かね?学校にふさわしい服装や髪型??人は外見で判断することが多いけれど、自己責任の問題に介入するのは、どうでしょう?海外に行けば、赤ちゃんの時からピアスしているし、自分で服装も考えられなければ、しょうがないよね。

 

我が家の娘(小3)、自分のタンスから「今日は何を着ていこうか」選んで着ている。「その靴下と洋服は、マッチしていないんじゃない?ベージュのワンピースに青の靴下は変だよ。コーディネートを考えようね」なんて会話が成立する。

かつて髪にパーマをかけているかどうか、頭髪検査をしている学校があった。疑わしき生徒の頭髪を顕微鏡で検査する。始末に終えないのは、その行為を正当化すること、良いことをやっているっていう意識・・・。馬鹿ジャン!生徒指導という名目のしめつけ、規範の強制・・・。

 

「若い女性教師で髪を染めている人たくさんいるし、『校長先生、一応言いますが、聞くかどうか知りませんよ』と言ったんですけど・・・」

「俺なら、『校長、あんたが言えば』って言うけどなあ」(爆笑)

 

昔、公立小学校に勤務していた時のこと・・・。年末、北海道の実家に帰ったら、「寛、お前の髪は硬いから、パーマをかけたほうがいいんだよ。今から行ってきたら」と大晦日にお袋が言う。床屋は混んでいたが、パーマをかけてもらった。「ほら、なかなかいいじゃないの!」と、お袋。男性教師はパーマをかけてはいけないという感覚が無かったんだね。ぼくのお袋は・・・。

 

正月明けの始業式の日、「校長先生!かっこいいでしょう!パーマをかけたんですよ」と言ったら、「んうんん・・・」と校長、無言・・・。パーマをかけて放置していたので、ぼくの頭はアフロ化していた・・・。

 

まあ、どうでもいいんじゃないでしょうか。頭髪とか服装とか・・・。

研究会が行なわれた日の朝日新聞教育面・・・、某女子大学の研究室で若者言葉を調べている女子大生達が紹介されていた。9人全員が茶髪&金髪だった・・・。


                       (続く)

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